飛ぶ夢をしばらく見ない

1985年に刊行された、山田太一氏の著書だ。



先日、書棚にたくさんある未読書を眺めながら反省(笑)していて思った。



そういえばロッキーも、飛ぶ夢をしばらく見ていない。



最後に見たのは数年前の話だ。











ロッキーは昔、飛ぶ夢を時々見ていた。



そのほとんどが、ゼロ戦21型に乗って自宅上空を飛んでいるもので、必ず右の主翼が根本から折れ、自宅に向かって錐揉み状態で墜落してゆく、というものだった。



読者の皆さんも経験があると思うが、同じ夢を何度も見ていると、夢の途中で『これは夢だ』と気づくようになる。



ロッキーも同じで夢に気付き、しばらくすると墜落するまでの間、ゼロ戦での

飛行を楽しむようになった。



このゼロ戦での飛行は本当に操縦していた経験があるのかと思うほど現実感があり、紙のように薄いジュラルミンの機体がたわむ感覚や、尾翼を滑らせてスロットルを上げ、エンジンの出力に任せて分厚い大気の壁を駆け登ってゆく爽快感、操縦桿を目一杯に引きながら翼の限界までエンジンの回転を上げ、巴戦のように体が座席に押し付けられ、首を上げることも出来なくなるような遠心力を味わったりした。



夢の中で駆るゼロ戦は文字通り軽く速く、思いのままに大空を駆け巡れる理想の翼だった。



この夢は大人になってからもしばらく見ていたが、やがて少し変わった『飛ぶ夢』に変わり、あまり見なくなった。



変わって見るようになったのは、飛ぶと言うよりは『地上スレスレをどこまでも浮いて滑ってゆく』夢だった。



たいていは坂道で坂下に向かってジャンプする。そして着地の時に足を着かず、そのまま地表の大気に乗るのだった。



するとまるで磁石の同極を合わせた時のように地表と身体が反発して、着地することなく、どこまでも滑ってゆくのだった。



超伝導のようでもあるこの滑り方は、体勢を変えたり重心をずらすことである程度の向きを変えることが出来た。



地表スレスレを音もなく飛ぶこの夢はとても楽しく、ずっと滑っていられるので、ロッキーはとても好きな夢になった。



そういえば、この夢も、ロッキーはしばらく見ていない。



また見たいものである。

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