鬼と仏は我に棲む

お願いだから殺さないでくれと


まだまだ寿命まで生きたいのだと願う


夥しい数のささやかな命を


この手はいったい幾つ殺してきた




愛する者の肌を撫で


病の床から救おうと食を調え


毎朝、お稲荷様の前で合わせて祈り


幼い娘を見送りながら振る


この俺の手は、同じ俺の手だ。


この俺の手は、同じ俺の手なのだ。


いつか裁かれなければならない、鬼と仏の棲む手なのだ。





そしてこの手を持つ俺は、修羅でしかない。


歯ぎしりしつつ行き来する


一匹の修羅だ。

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